平成30年度/本試験/数学I・数学A/第1問 の変更点


*第1問(必答問題)(配点30) [#s175cf02]
**〔1〕 [#pca6ad83]
xを実数とし
A=x(x+1)(x+2)(5-x)(6-x)(7-x)
とおく。
整数nに対して
(x+n)(n+5-x)=x(5-x)+n^2+[ア]n
であり,
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 (x+n)(n+5-x)
 =x(n+5-x)+n^2+5n-nx
 =x(5-x)+n^2+5n
 =x(5-x)+n^2+[ア]n
----
したがって,
X=x(5-x)
とおくと
A=X(X+[イ])(X+[ウエ])
と表せる。
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 A=x(x+1)(x+2)(5-x)(6-x)(7-x) 
 =x(5-x)(x+1)(x+2)(6-x)(7-x )
 =X(x+1)(x+2)(6-x)(7-x)
 =X{(x+1)(6-x)}{(x+2)(7-x)}
 =X{(x+1)(1+5-x)}{(x+2)(2+5-x)}
 =X{x(5-x)+1^2+5*1}{x(5-x)+2^2+5*2}
 =X{X+6}{X+14}
 =X(X+[イ])(X+[ウエ])
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x=(5+√17)/2のとき,X=[オ]であり,A=2^[カ]である。
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 X=x(5-x)
 =(5+√17)/2[5-{(5+√17)/2}]
 =(5+√17)/2(5-√17)/2
 ={5^2-(√17)^2}/4
 ={25-17}/4
 ={8}/4
 =2
 =[オ]
 
 A=x(x+1)(x+2)(5-x)(6-x)(7-x) 
 =X{X+6}{X+14}
 =2{2+6}{2+14}
 =2{8}{16}
 =2{2^3}{2^4}
 =2^8
 =2^[カ]

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**〔2〕 [#qac14c5a]
***(1) [#wb4d999d]
全体集合Uを
U={x|xは20以下の自然数}とし,次の部分集合
A,B,Cを考える。
A={x|x∈Uかつxは20の約数}
B={x|x∈Uかつxは3の倍数}
C={x|x∈Uかつxは偶数}
集合Aの補集合をA-と表し,空集合を∅と表す。
次の[キ] に当てはまるものを,下の0~3のうちから一つ選べ。
集合の関係
(a)A⊂C
(b)A∩B=∅
の正誤の組合せとして正しいものは[キ]である。
[キ]:(a)(b)
0:正正
1:正誤
2:誤正
3:誤誤
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 U={x|xは20以下の自然数}
 ={1,2,,,,,19,20}
 A={x|x∈Uかつxは20の約数}
 ={1,2,4,5,10,20}
 B={x|x∈Uかつxは3の倍数}
 ={3,6,9,12,15,18}
 C={x|x∈Uかつxは偶数} 
 ={2,4,6,,,,,,,18,20}
 
 (a)A⊂C→AはすべてCに含まれる→誤
 (b)A∩B=∅→AかつBを満たすものは無い→正
 
 [キ]:2
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集合の関係
(c)(A∪C)∩B={6,12,18}
(d)(A-∩C)∪B=A-∩(B∪C)
の正誤の組合せとして正しいものは[ク]である。
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 U={x|xは20以下の自然数}
 ={1,2,,,,,19,20}
 A={x|x∈Uかつxは20の約数}
 ={1,2,4,5,10,20}
 B={x|x∈Uかつxは3の倍数}
 ={3,6,9,12,15,18}
 C={x|x∈Uかつxは偶数} 
 ={2,4,6,,,,,,,18,20}
 
 (c)(A∪C)∩B={6,12,18}
 (A∪C)∩B
 =({1,2,4,5,10,20}∪(または){2,4,6,,,,,,,18,20})∩(かつ){3,6,9,12,15,18}
 ={6,12,18}
 (c):正
 
 (d)(A-∩C)∪B=A-∩(B∪C)
 (A-∩C)∪B
 ={6,8,12,14,16,18}∪{3,6,9,12,15,18}
 ={3,6,8,9,12,14,15,16,18}
 
 A-∩(B∪C)
 ={3,6,8,9,12,14,15,16,18}
 (d):正
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***(2) [#o2e4abc6]
実数xに関する次の条件p,q,r,sを考える。
p:|x-2|>2,q:x<0,r:x>4,s:√(x^2)>4
次の[ケ],[コ]  に当てはまるものを,下の(0)~(3)のうちからそれぞれ一つ選べ。
ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。
~
qまたはrであることは,pであるための[ケ]。
また,sはrであるための[コ]。
~
(0):必要条件であるが,十分条件ではない
(1):十分条件であるが,必要条件ではない
(2):必要十分条件である
(3):必要条件でも十分条件でもない
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 p:|x-2|>2
 x-2>2 (x-2≧0のとき),-(x-2)>2 (x-2<0のとき)
 x>4 (x≧2のとき),-x+2>2 (x<2のとき)
 x>4,x<0 (x<2のとき)
 x>4,x<0
 
 q:x<0
 r:x>4
 
 s:√(x^2)>4
 x>4(x≧0のとき),-x>4(x<0のとき)
 x>4,x<-4
 
 
 p:x>4,x<0
 q:x<0
 r:x>4
 s:x>4,x<-4
 
 qまたはrであることは,pであるための[ケ]。
 
 qまたはr: x<0,x>4
 p:x>4,x<0
 [ケ]:必要十分条件
  
 また,sはrであるための[コ]。
 s:x>4,x<-4
 r:x>4
 [コ]:必要条件
 
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**〔3〕 [#s1fab3d9]
aを正の実数とし
f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21
とする。
2次関数 y=f(x)のグラフの頂点の x座標をpとおくと
p=[サ]+[シ]/a
である。
0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値がf(4)となるようなaの値の範囲は
0<a≦[ス]
である。
また,0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値がf(p)となるようなaの値の範囲は
[セ]≦aである。
したがって,0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値が1
であるのは
a=[ソ]/[タ] または a={[チ]+√([ツテ])}/[ト]
のときである。
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  f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21
 =a(x^2-2/a(a+3)x)-3a+21
 =a{x-(1+3/a)}^2-a(1+3/a)^2-3a+21
 =a{x-(1+3/a)}^2-a-6+9/a-3a+21
 =a{x-(1+3/a)}^2-4a+15+9/a
 =a{x-(1+3/a)}^2-4a+15-9/a
 
 p=1+3/a
 =[サ]+[シ]/a
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(ここまで)
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~
 a>0よりf(x)は下に凸の二次関数。
~
 0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値がf(4)
 →p=1+3/a≧4
 3≧3a
 3≧3a
 a≦1
 0<a≦[ス]
 (a:正の実数→a>0)
~
 0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値がf(p)
 →p=1+3/a≦4
 1≦a
 [セ]≦a
~
 0≦x≦4における関数y=f(x)の最小値が1
 f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21
 a≦1のとき、
 f(4)=16a-8(a+3)-3a+21
 =5a-3
 =1
 a=4/5 (a≦1を満たしている)
 a=[ソ]/[タ]
 
 1≦aのとき、
  f(x)=ax^2-2(a+3)x-3a+21
 =a{x-(1+3/a)}^2-4a+15-9/a
 =a{x-p}^2-4a+15-9/a
 f(p)=-4a+15-9/a
 =1
 -4a+15-9/a =1
 4a^2-14a+9 =0
 a={14±√(14^2-4・4・9)}/8
 ={14±2√(7^2-4・9)}/8
 ={7±√(49-36)}/4
 ={7±√(13)}/4
 a={[チ]+√([ツテ])}/[ト]